厭世観からの卒業
嫌われる勇気
ぼくは数年前、厭世的な価値観を持っていた。
「生きていたって無駄だ」
「やったところで何になる」
「どうせ自分なんて」
とまぁ、こんな感じだ。
でも、何かまだ可能性があるんじゃないか、と思っている自分がいた。
そんな時、ある本に出会った。
「嫌われる勇気」という本だ。
心理学の三大巨頭の一人、アドラーの心理学、「アドラー心理学」が、悩める青年と哲人との対話形式で描かれている。
ぼくはこの「嫌われる勇気」を読み、衝撃を受けた。
自分は今まで、他人と自分を比べて、自分の劣っている点ばかり見て、「自分は駄目だ」なんて思っていた。
しかし「アドラー心理学」では、劣等感は他人を見て抱くものではなく、理想の自分を見て抱くものだという。
あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心をしているから
なぜあなたは自分が嫌いなのか?なぜ短所ばかり見つめ、自分を好きにならないでおこうとしているのか?それはあなたが他者から嫌われ、対人関係の中で傷つくことを過剰に恐れているからなのです。
「人は、自分には価値があると思えた時にだけ、勇気を持てる。」
アドラー心理学はぼくの心を強く揺さぶった。
全くその通りだったからだ。
今までの自分を猛省した。
そして今自分がどうすべきかを考え、行動にうつした。
これが功を奏し、ぼくはかなり自信が持てるようになった。
物事をポジティブに考えられるようになった。友達も増えた。
人に嫌われることを恐れてビクビクしなくなった。
この本に出会ったからぼくは変われたんだな、と思う。
でもこの本に出会ったのは、ぼくに「変わりたい」という心があったからだ。
「変わりたい」と思えば、「変わる」事ができるのかもしれない。